あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

驪妃 -The Song of Glory-

 

リー・チン

チン・ハオ

 

 

 

 

ネタバレな感想なのでご注意!   

結末まで感想ネタバレしてます。

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

余り期待しないで見始めてのだが、予想に反して出だしから面白い。
テンポがいいのかな。


途中まで、ヒロインとヒーローが互いの正体を知らず、結婚が決まっているにもかかわらず相手を知らない。
何度か見たパターンなので別にやきもきはしないのだけれど、それ以外の良い人たちに死亡フラグが立ちすぎていて、これは何人死ぬんだよとちょっとビビりながら見た。

 

悪人と善人はっきり分かれすぎ、このところどっちつかずの話が多かった気がする。
立場変われば正義も変わるみたいなパターン。


しかし今回は悪人が悪人面してる。
沈楽清久々に真っ黒な恋敵。

 

優しい家族が実の娘帰ったら自分に辛く当たりました……なパターンなんだろうけど、ちょっと放置はされたけど、苛められたわけではない。

行方知れずだった不幸な実娘が帰ったらそりゃ両親や兄弟は祭りにはなる。
一時的なんだから少しは我慢しろよと思った。

どんだけ構われたい我が侭娘なんだ。
実の娘じゃなくても甘やかされてたんだなと思った。
それだけ大事にされておきながら、すぐに恨みに思うなんて、我慢がなさすぎ。

養い親はどこから見ても善良な人。
自分も少しは恩返しだと思ってここは我慢するのが『善人』だと思う。
少し横に退けられたからと僻むなんて。


私ならここは我慢するよ。
現れた姉が意地悪なら別だけど、姉も善人なら後は仲良くやっていける。
実妹と養子の自分を平等にしろと要求する方が間違ってる。
平等にしたいと思ってもそうはいかないのが人間だもの。
意地悪されなければ御の字なのよ。


世の中わかってない楽清が甘ちゃんで我が侭なだけ。
そんな風に今まで扱ってくれてた両親に感謝しろと思った。
その性格はもともと『悪』に堕ちやすい性根だったんだと思うよ。

両親が悪いというなら養い子を大事にする余り我が侭に育ててしまったことかな。
少しは世間の冷たい風に当てるべきだったね。


ヒロインのリー・チンは今までに結構みております。
美人さんだし、好きな顔立ちなので印象深い。
「楚喬伝」の脇役や「慶余年」のヒロイン。
これでは慶余年の次回作は出ないよね。
あちこちでヒロインやり始めてるし、慶余年はヒロインだけど余り目立ったヒロインじゃなかった印象だもんなぁ。
今回の彼女の方が生き生きしてるし。


メインカップルは元より、その後生まれるカップルみんな何故か仇同士ロミジュリみたいなカップルばかりで、その先は困難か『死』による退場しかないでしょと思えて幸せになって欲しいと思いながら見てました。


陸遠に関しては敵役で存在してるから次々とやってくれる。
同情できるかと言えば最初から悪しか無いじゃん。
妹にちょっと優しいくらい。

父親に対しても『馬鹿にしてるの?』と思えるような態度で死んだときにちょっと悲しんでたのか?わかりずらかった。
悲しむより逆恨み感の方が勝ってたね。
何より自分が悪くて父親が死んだの理解してるのか疑問だった。

 

善人と言えば王妃と竟陵王がいい人なのよ。
二人とも自分のことは二の次で公正と正義のために常に動いている。

王妃は一番可哀想な人かも知れない。
ヒーローの彭城王が凄く好きなのに相手にされてない。
兄にもいいように利用されるだけ。
寂しい思いばかり。

なのにヒロイン驪妃を妬いたりせずに正しい目で判断して周りの人に惑わされずに彼女の真価を見ようとする人。
楽清に爪のアカを飲ませろと思った。
人としてこうありたいと思う人だよね。
けして心の中では穏やかでないのよ、それはあたりまえ。
でもそれを律して正しくあろうと努力してる。
その心が美しい。

 

太后妃なんて楽清と同類だけどこの人は権力持ってるから更にタチが悪い。


竟陵王は正しい人。
歴史上の人物の判断はわからないけど、このドラマの中では中々の立ち位置。


このドラマは主役二人が真っ白ではないからね。
その分この人はそれを担ってる。


中の人グー・ジアチェンは「蒼穹の剣」「華麗なる皇帝陛下」と見てこれが三回目。
見る度に存在感が上がり、いい感じになっている。
この人は華やかさがイマイチでも存在感有るので今後も二番手三番手で十分活躍出来ると思う。
主役しか出来ない俳優よりも長く活躍できるので脇で活躍できる人を目指した方が良いと思う。

 

シャオジャンと同じグループの人だよね。
「蒼穹の剣」で主題歌歌っていたときにXNINEの動画見て、この人はやはりシャオジャンの次に目立ってたよね。

 


前半の物語が終わって驪妃をしつこく付け狙ってた流れが無くなり後半は何だろうこれ。
ラスボスが彭城王と沈家を倒すまでとなるのかな。

とりあえず合戦に出掛けたんだけど、この戦場シーンになってからつまらなすぎる。
間延びなのか、良く考えてたら前半の面白さを支えてたキャラ達がほぼ出てない。
その人たちは死んだり都に残ってるからね。
驪妃の出番も減った。

 

このドラマはタイトルが驪妃なんだから彼女が中心の話じゃないのか。
そもそも陰謀ものなのか恋愛ものなのかはっきりして欲しい。
恋愛ものに寄らずに驪妃を中心とした陰謀ものにはっきりさせた方が面白かったのでは。

 

普通面白い作品て言うのは後ろへ行くほど盛り上がるものなんだが、このところ見てるものは最初面白くてだんだんテンション下がるものばかり。
そういうのは脚本が駄作なのよ。

 

戦場シーン長すぎ、どうでもいいものは必要ならこういうときほど説明調にしてさっくり終わらせて欲しい。
早く都に戻って先に進んでくださいとずっと思ってた。

 

合戦についていった女たちがやりたい放題。
戦中だと理解してるのか、軍律有ったりするのに驪妃は勝手放題。
沈家長男父親が捕まってるのに呑気だなぁと。
それまでとっとと娶れよとは思ってたけど、そのタイミングがここなの?!とビックリしたわ。

 

どのドラマでもヒロインの侍女は可愛いものなんだけど、このドラマはダメだなぁ。
あの侍女が可愛いと思う人居るのか。
うるさいキャラ過ぎて見てるのが辛いレベル。
ぎゃんぎゃん騒ぎすぎで、少し黙れ!とか空気読め!とツッコミたくなるだけなのでどうにかしてください。

 

ただただいい人の長兄カップルは予想はしてたけど悲しかった。
本人たち知らないけどロミジュリカップルだから幸せの落とし所が見つからなくて見た当初からこの人達は……とは予感してました。

 

このドラマはグレーゾーンが少なくて白黒はっきりしてるのは見やすかったのかも。
カップルがすべて不幸フラグしかないのでだんだん覚悟して見てたし。

そこら中にラブフラグ立っても成就しないのは見え見えで、せめてウザかったけど侍女カプが死ななかったのが救いか。

 


メインカプのエンドは色々な意見があるんだろうけれど、リアル彭城王のことを知れば思うところあり、だからドラマは果ての地で結ばれてそこで暮らしたと妄想した方が幸せに感じるかも。
彭城王が実在して歴史的なあれこれが有る限りバッドだもんなぁ。


それを思うとあのエンドは仕方ないと思います。
それよりなんでこの題材で作ろうと思ったんだ? そこのほうが疑問だわ。

 

 

幸せエンドしか受け付けない人にはお勧めはできません。

 

 

 

 

 


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